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執筆者の写真shirouchi

足底腱膜炎の鍼灸治療

38歳男性

お茶が好きで、休みの日はお茶農家へ行きお茶摘みやお茶作りの手伝いをしている。

最近足の裏が痛くなり、足底腱膜炎だという。おそらく、茶畑がある山道などは都会のアスファルトと違い、下も凸凹道も多いし安定していないため、足底に負荷もかかりやすいだろうと想像する。


左足は足底内側から母趾丘にかけて、特に母趾寄りの遠位に痛みがあり、右は踵骨寄りの足底に痛みがある。


今回は、足底に鍼をして、その上にお灸(灸頭鍼)をした。


同時に足太陽膀胱経絡の委中穴と承山穴にも鍼をして、疏通をはかる。

足太陽膀胱経は、身体の後面を通り、主に屈曲に働く筋肉(大腿二頭筋や腓腹筋など…)通る経絡である。

足底筋膜も、足底の踵骨から足趾にかけて橋渡しのように付いている。

主に足底において屈曲に関与して、足根骨を跨ぎ身体の体重やバランスを支え、下腿や足の細かい筋肉に作用して歩行時の重要な役割をしている。

そのため治療のポイントは、主に足部と下腿屈筋群の筋肉のオーバーユースによる炎症によって起こしているため、この収縮した筋肉たちを伸展できるようにしてあげれば良いのだが、硬く硬結しているため先ずは鍼で緩め、その後にお灸の熱を入れて、血流をよくする。


今日は、

①鍼と灸頭鍼⇨

②灸(カマヤ灸)⇨

③オイルで下腿と足を筋腱リリースする。


刺激が強く、一時的に痛い治療であるが、

帰る時は患者様も、

「えっ!すごい。いいかも!」と喜んでいた。


特に最後のオイルのリリースが、特に痛かったみたいだが、楽になる方が良いという判断で、

患者様も了承の上で行った。

本当は、仕上げにテーピングを巻けばより良いのだが、皮膚が弱いため、テーピングはしないでほしいとの事で、テーピングはやめた。


次回は、月末に鍼灸治療を受けに来院予定。

無理はせず、お大事にしてください。






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