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執筆者の写真shirouchi

痙性斜頸の鍼灸治療

更新日:5月21日

73歳女性 事務職

今年の3月頃より首が左に向きやすく異常に気が付き、病院受診すると痙性斜頸と診断される。

西洋医学的な治療方法もなく、整体など首肩ほぐしても治らない。日常生活も辛く鍼灸院に来られる。


治療前は、普通にしていても頸が勝手に右に側屈左に回旋してしまう。右は正面から5度から10度くらいしか首が回旋しない。

頸の伸展(上を向く)動作は可能だが途中から左に傾いてしまう。


脈硬 舌辺紅

疲労願望、痩せ型、食欲あり、睡眠は6時間くらい、夜間尿1回。首の辛い症状にストレスを感じている。


足三里、陽陵泉、太衝、合谷、外関、大椎、身柱、曲垣、肩髃、臑兪、頸部、顔面部や頭部などのツボも使い、電気パルスを行う。


全身を診ての弁証取穴と病気の症状に対してのツボを選択して治療する。

治療後は、正面をまっすぐ向くことができた。また、可動域も拡がり、今まで出来なかった右回旋もほぼ真横に向くことができた。

首肩の緊張も緩和して楽になった様子である。

この病気は、中枢神経の障害のため直ぐには治らないが、日常生活で、首の緊張が高まり自分の意思とは別に首が動いてしまうのは辛いものである。

鍼灸治療にて少しでも病気や症状を緩和して楽になってもらいたい。



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